OISTの技術開発イノベーションセンターは、2023年4月よりOIST Innovation生まれ変わりました。今後は新しいビジュアル・アイデンティのもと、イノベーションを育み、地域社会や世界に貢献するような技術革新を推進する活動をダイナミックに展開していきます。新ブランドでも、引き続き技術の商業化起業家育成においてOISTコミュニティやパートナーの皆様の期待に応える質の高いサービスや支援を提供していく所存です。

なお、この新ブランド戦略はこの数か月間の私たちの取り組みや成果のほんの一部です。

スポットライトではOISTが誇る革新的な技術、研究、各種プログラムや人材に焦点を当てます。
イベントではオンライン開催を含む今後のセミナー、ワークショップ情報をお知らせします。
ニュースでは、OISTイノベーター達の国内外での活躍や成果をお伝えします。

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このニュースレターでは共同研究をはじめOISTとの多岐にわたる連携機会を発信していきます。イベント等を通して、より多くの方が沖縄、そしてOISTを知っていただき、新たなパートナーシップへとつながることを期待しております。

OIST Innovation
首席副学長
ギル・グラノットマイヤー

この度OISTは科学技術振興機構（JST）の「共創の場形成支援プログラム（COI-NEXT)」に採択され、バイオコンバージェンス・イノベーション拠点を設立しました。本拠点は生命科学、海洋科学、エンジニアリング、AI、複雑系などの学術分野間に生まれる相乗効果と産学官の間に生まれるシナジーをつなぎ、社会課題への実用的なソリューション開発を加速させていきます。

OIST史上最大規模となる助成プログラムへの採択により、人類と自然界の密接な関係に基づく「ワンワールド・ワンヘルスOne World, One Health」のコンセプトのもと、30の参画機関とともに12件の初期プロジェクトが始動します。

OIST Innovationは企業との連携の新しいモデルの構築、そして技術の融合を通じて市場にインパクトをもたらすようなスタートアップの創出を加速する新たな事業化プラットフォームの展開、という２つの大きな役割を担っていきます。

側頭葉てんかん（TLE）は、焦点てんかんの中で最も頻度が高く、世界で6,000万人以上の患者がいると考えられています。発作を繰り返す慢性疾患であり、薬物療法が困難ことでも知られています。現在利用可能な治療法は一部の患者にしか効果がなく、効果を得られたとしても、重篤な副作用を引き起こすか、ごく短期間の緩和しか得られないのが現状です。田中和正教授率いるOISTの研究チームは、人工的に冬眠を誘導することで、TLEの発症を予防できる可能性のある新たな方法を開発しました。この技術は、先駆的な治療アプローチに向けた大きな一歩となります。現在、共同開発先を募集中です。

量子ビットは不安定な性質を持ちます。量子ビットの状態は、温度などの環境要因に反応してすぐに変化が生じてしまい、量子コンピューターの開発の障害となる多くの誤りが発生します。これまで研究者たちはリアルタイムでこの誤りを訂正する効率的な方法を模索してきました。ジェイソン・トゥワムリー教授率いるOIST研究チームとアイルランドのダブリン大学トリニティカレッジとオーストラリア・ブリスベンのクイーンズランド大学が共同で、量子コンピューターの誤りを訂正する新たなスキームを開発し、その研究成果が科学誌Physical Review Research（英語）に掲載されました。

OIST Innovation Acceleratorに参加したスタートアップ２社に対して沖縄銀行より助成金が合計200万円が贈呈され、その授与式が2023年3月24日にOISTにて行われました。

大阪ヒートクール：サーマルグリル錯覚と呼ばれる冷温刺激の錯覚を利用して皮膚のかゆみを緩和するデバイスの開発。大阪出身チーム。
Tree Oceans：パーキンソン病患者の歩行支援のためのAR技術の開発。コロンビア出身チーム。

OIST Innovation Acceleratorを卒業するスタートアップの皆さん、おめでとうございます!
スタートアップの詳細についてはお問い合わせください。

OIST Innovationでは事業拡大に伴い、以下のポジションを募集しています。

• テクノロジー ディベロップメント スペシャリスト
• 知的財産ポートフォリオスペシャリスト
• ビジネスディベロップメントスペシャリスト-OIST東京オフィス
• インキュベーター ファシリティー コーディネータ
• アドミニストレイティブ アシスタント

イノベーションおよびアントレプレナーシップの推進を掲げ、OISTは新たに企業や学術機関や金融機関とパートナーシップを締結しました。その一部をご紹介します。

• 日本政策投資銀行はOISTにおけるベンチャー創出支援、そしてOISTxLifetime Venture Fundへの戦略的投資を行います。
• 株式会社インスパイアは農業、林業、畜産業、食品、飲料、環分野から採択したOIST発スタートアップに対して個別サポートを提供します。
• 九州大学とOISTは、九州と沖縄における研究、教育そしてイノベーションの強化のための包括連携協定を締結しました。

OISTとの共同研究、パートナーシップにご興味のある方はぜひご連絡ください。

• ディープテック分野において高い専門性と経験を有する方
• 大学発の技術の製品化やスタートアップ経験のある方
• 世界が直面する技術的課題の解決に全力で取り組める方
• 若い世代のイノベーターへのアドバイスを通してコミュニティーへの貢献をしたい方

上記の条件に一つでも当てはまるなら、OISTイノベーション・メンター／レビューアーへの応募してみませんか？

学内での厳選したマッチングを経て、ご自身の専門性を通してOISTの研究プロジェクトやスタートアップチーム支援を行っていただきます。OISTの研究から画期的技術が生まれる瞬間をともに経験してみませんか？ご興味のある方は、OIST Innovationメンターの詳細をご覧ください。

OIST Innovation ニュースレター 003

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